漢方健康ブログ
簡単でも栄養バランスを意識した朝食
中医学では「朝食=1日の気と血を生むためのスタート」とされていて、朝食をどう取るかがその日一日の体調や気分に大きく影響します。
≪中医学的に理想的な朝食のポイント≫
・温かいもの:胃腸(脾胃)を冷やさない
・甘味・穏やかな塩味中心:五味の中でも朝は脾にやさしい「甘味」がおすすめ
甘味:穀類、豆類、野菜(人参、かぼちゃ、さつまいも、じゃがいも、ごぼう)果物
(りんご、バナナ、なつめ)、はちみつ、黒糖
※甘味と言ってもケーキやお菓子ではありません。
・炭水化物+たんぱく質+少量の脂+野菜や果物:気・血・津液のバランスをとる
≪避けたい朝食(中医学的にはNG寄り)≫
・冷たいヨーグルトやスムージー(特に冷え性・疲れやすい人は注意)
・菓子パンだけ(湿邪がたまり、脾を弱らせる)
・カフェインだけで済ませる(気の消耗を早める)
中医学的には、朝は「脾胃を整え、気血を補う」タイミング。
温かくて、ほんの少しでいいから「気を補う食材」を意識することで、1日を穏やかにスタートできます。
「朝からそんな食欲ないし、ちゃんとした朝食の準備なんて無理!」と思ったあなた!
レトルトパックでいいので「温めたお粥」をおすすめします。
「温めたお粥」は、温めた=脾に負担がかからなく、お粥=お米=補気(エネルギーを補う)の食材、またお米をお粥にすることで、初期消化が済んでいて脾に負担なく吸収しやすい、一石三鳥のメニューです!
今はレンジで作るお粥小釜(タッパーとか)などの便利料理グッズもありますね!
無理なく取り入れられる「美と健康習慣」をテーマにお届けしていますので、時短&お手軽になるものはどんどん取り入れていきましょう!
次回は、「シーン別、日中の過ごし方の注意点と対処法」をお伝えします。お楽しみに!
八仙堂薬局
漢方セルフケアアドバイザー
漢方薬・生薬認定薬剤師
藤岡和枝