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漢方健康ブログ

2023.01.01
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正月病を予防!年初めの過ごし方で決まる!

クリスマスや忘年会、お正月、新年会と、なにかとイベントが多い年末年始。

これらの楽しいイベントが終わり、お正月が明けるとあらわれやすい不調が「正月病」です。

正月病の原因には、年末年始の不規則な生活や食事、季節による冷えや寒暖差など、さまざまな要因が挙げられます。

お正月が明けて学校や仕事が始まっても、快適な生活を送りたいですよね。

そこで今回は、正月病の原因と年末年始の過ごし方のポイントをご紹介します。

1. なぜ正月明けに不調がでやすい?正月病の原因とは?

正月病は、「からだのだるさ」「やる気の喪失」「集中力の低下」などの代表的な症状のほか、睡眠の質の低下やアトピーをはじめとする皮膚症状悪化など、さまざまな不調が現れやすくなります。以下に、正月病の原因を詳しくご紹介します。

 

〈正月病の原因〉

・イベント料理の食べ過ぎ

クリスマスには豪華な料理やケーキ、お正月にはおせち料理など、年末年始はご馳走を食べる機会も多いでしょう。

味付けが濃く、塩分や糖分が多い料理の食べ過ぎは、肝臓や胃腸など消化器官に負担をかけてしまいます。また、塩分や糖分は体に水分を溜め込みやすいため、水分代謝や血流低下につながります。

その結果、むくみや頭痛、皮膚症状の悪化など、さまざまな不調が生じやすくなるのです。

 

・おせち料理「お餅」の間違った食べ方

お餅は、消化に良い食べ物として知られていますが、実は、食べ方や食べる量によっては消化機能低下につながります。

お餅の材料である「もち米」には、アミロペクチンというデンプンが多く含まれ、分解速度に優れています。しかし、デンプンには種類があるため、出来立てのお餅でないと消化が悪く胃腸に悪影響を及ぼしてしまいます。

また、お餅は1個当たり25gの糖質が含まれているとされているので、摂り過ぎは糖質過多となってしまいます。

 

・間食しすぎ

食事を不規則的に頻繁に摂っていると、常に消化器官を働かせることになるため、負担が蓄積します。そうすると、食事の消化吸収がうまくいかなくなり、必要な栄養素を吸収できず、代謝の低下や正月太り、老化現象につながってしまうのです。

 

・お酒の飲み過ぎ

年末年始にお酒を飲む機会が増えると、味付けの濃い食べ物を一緒に食べやすくなったり、酔いをさまそうと水をたくさん飲んだりするため、体内の水分代謝が悪くなってしまいます。そうすると、むくみやからだの重だるさがあらわれやすくなります。

また、からだにたまった余分な水分は、温まりにくく冷えやすい性質をもちます。むくみによってからだが冷えると、冷えた部分を温めようとするため、脂肪がつきやすくなり正月太りにつながります。

 

・運動不足による筋力低下

一息ついてついダラダラしてしまう年末年始は、運動不足に陥りがちです。運動量が減った状態が長く続くと筋力も低下し、血行不良や老廃物の蓄積につながります。そうすると、頭痛や便秘、肩こり、ひざや腰の痛みなどの不調があらわれやすくなります。

 

・寒暖差による自律神経のバランスの乱れ

年末年始になると、屋外では昼は少し暖かく、朝晩は冷え込むといった寒暖差があります。また、暖房のきいた部屋から寒い風呂場やトイレへの移動といった室内での寒暖差も生じます。

自律神経は気温の変化に応じて体温をコントロールしているため、寒暖差が激しくなると、交感神経と副交感神経のスイッチの切り替えがうまくいかなくなるのです。その結果、自律神経のバランスが乱れやすくなり、血流も悪くなって、不調があらわれやすくなってしまいます。

 

2. 『正月養生』で快適な生活を

元気に正月明けを迎えるためには、年末年始の過ごし方を工夫して正月病対策をすることが大切です。お正月に手軽にできる養生ポイントを3つご紹介します。

 

2‐1. 食生活を見直す

年末年始は、どうしてもダラダラ食いをしやすくなります。日頃から間食を減らすことを習慣化して、メリハリのある食生活を継続できるといいですね。

 

健康を保つための1日の塩分摂取基準は『男性:7.5g未満、女性:6.5g未満』、また、1食あたりの糖質の適正量は20〜40gといわれています。

おせち料理は、日持ちさせるために砂糖や塩分の多い調味料で味付けされています。甘い味付けのものはもちろん、かまぼこなどの加工食品にも意外と糖質が多く含まれているため、食べ過ぎには注意が必要です。

味が薄いものを選んだり、食事量を抑えたり、工夫しながら食べるようにしましょう。

食事をする際は、なるべく胃腸に負担をかけないよう、よく噛んで食べることを意識することをおすすめします。

ほかにも、大根おろしを一緒に食べることで、食事の消化吸収が助けられ胃腸への負担を減らすことができるでしょう。

 

2‐2. マッサージやストレッチを習慣づける

マッサージやストレッチ(ウォーキング含む)は、代謝や血流の改善を目指せます。血液循環がよくなると、たまった老廃物や脂肪を排出しやすくなります。老廃物を出しやすいからだになるよう習慣化していきましょう。

 

マッサージやストレッチは、日中やお風呂上がりなど、からだが温まった状態で行うことで効果が高まります。

〈効果的なマッサージの順番〉鎖骨→腕→おなか→お尻→太もも→ふくらはぎ

 

マッサージは、リンパの流れに沿って行うのがポイントです。皮膚を傷つけないために、素肌ではなくボディクリームやオイルを使用することをおすすめします。保湿効果も期待できるので、冬の乾燥対策にもつながります。

また、ストレッチをするときは、自分が心地よいと感じる部位を伸ばしていきましょう。リラックス効果も期待できます。

 

2‐3. 入浴で血流改善

年末年始は運動不足により血流が滞りやすいため、入浴を行うのがおすすめです。正しい入浴方法で、滞った血液の流れをよくしていきましょう。

 

入浴時は38〜40℃のぬるま湯に、20分程度つかりましょう。ぬるめのお湯にゆっくりつかると、血行改善やストレス解消効果が期待できるほか、質のよい睡眠にもつながります。また、正月病の原因のひとつである「冷え」対策にもなるのでおすすめです。

 

このように、バランスのよい食事やマッサージ習慣に入浴法を組み合わせることで、効率よく不調の出にくいからだを目指していきましょう。

 

 

八仙堂では、上記の養生以外にも、食養生やおすすめの運動など、さまざまな角度からお客様に合った養生法をご提案させていただいております。

体質や原因などタイプに応じた漢方薬と、生活養生を組み合わせていくことで、からだや心の不調を緩和しさらに再発予防することも可能です。
ほかにも、西洋医学的治療の効果をより発揮できるように、漢方薬をご提案いたします。

 

漢方薬は、その人に最適な生薬の組み合わせでないと効果がないだけではなく、副作用が起こる場合もあります。大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶことです。

 

店舗でのご相談だけでなく、「Web漢方相談(メール相談)」や「電話相談」も行っていますので、一人で悩まずにこうした相談窓口を利用して、専門家に相談してみては如何でしょうか。

 

自分に効く漢方と出会いたい、お手頃価格で不調を改善したい、という方におすすめです。
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〈この記事を書いた人〉
八仙堂(漢方相談員、薬剤師)堺谷 弥幸
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