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漢方健康ブログ

2022.11.17
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秋うつ急増?! 秋は心身ともにピンチの季節

「秋になって、なぜだか気分が落ち込みやすくなった」

「原因もなく憂うつになり、何に対しても意欲が沸かない」・・・

このような症状が続くようであれば、この時季に起こりやすい「秋うつ」状態かもしれません。

 

一時的なものだからと放っておくと、症状が重くなり、仕事や学校に行けなくなったり、家事ができなくなったりと日常生活にまで影響を及ぼしてしまうことがあるため、早めの対策が必要です。

そこで今回は、秋うつの症状や原因、養生すべきポイントについてご紹介します。

 

1. 「秋うつ」ってなに?その症状とは

「秋うつ」は、季節の変わり目によって現れる季節性うつ病の1つです。

季節性うつ病は、日照時間が短くなる10月〜11月に発症し、日照時間が長くなる3月頃に回復するという特徴があります。

このように周期性があるため、毎年秋になると同じ症状を繰り返すという方も少なくないのです。以下に、秋うつの症状を示します。

 

・日中の眠気が増える

・いつもより睡眠時間を長くとらないとつらい

・集中力が落ちる

・疲れやすい

・炭水化物や甘いお菓子を欲する

・食欲が午後から夜にかけて増す

・反対に食欲がなくなる

・何事も楽しく感じなくなる

 

このような不調を訴える人は、気温が低くなり日照時間が短くなる秋から冬にかけて多くなります。

 

2. 「秋うつ」の発症はホルモンが原因?

先ほどご紹介した秋うつの症状が起こる原因は、「日照時間の短縮によるセロトニンやメラトニンの分泌量の低下」と考えられています。

 

セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神を安定させる働きや食欲を抑える働きがあり、睡眠ホルモンであるメラトニンを作る材料です。太陽光を浴びることで分泌されるため、日照時間と分泌量が深く関わっています。

 

私たちの体に備わっている体内時計は25時間周期で動いており、日中はセロトニン、夜はメラトニンが多く分泌され、朝太陽の光を浴びることで地球の周期(24時間)とのズレを調整しています。

 

そのため、日照時間が短くなる秋・冬は、自然とこれらのホルモン分泌量が減り、感情や食欲のコントロールや睡眠・覚醒リズムが不安定になるのです。

 

 

3. 養生で秋うつ対策!

秋うつと深い関りがある幸せホルモン「セロトニン」の分泌量を増やすには、「腸活」が欠かせません。

セロトニンは、脳から分泌されてからだに作用すると思われがちですが、実は、脳内には2%しか分布していないのです。腸内には90%も分布しているため、腸内環境によりセロトニンの分泌量が決まるといわれています。

 

食事からトリプトファンという必須アミノ酸を摂ることで、体内でセロトニンを合成しています。また、体内でセロトニンを合成するにはビタミンB6が必要なのですが、ビタミンB6がうまく吸収できるかは腸内細菌が深く関わっています。

そのため、セロトニンを作れるような食事や運動、腸内環境を整えることが大切なのです。

 

わたしたちのからだは、口に入れる食事や日々の運動、良質な睡眠など、暮らしの積み重ねでつくられています。

生活習慣を見直して、できるところからセルフケア(養生)をしていきましょう。

 

今回ご紹介した「秋うつ」のように、季節の変わり目で出やすい不調が繰り返し起こっている場合は、日頃のセルフケアに加え漢方薬で内側からアプローチすることがおすすめです。

養生ポイントや漢方薬について詳しく知りたい方や、体質から改善していきたい方、なにかご相談等ある際はお気軽にご連絡ください。

 

「八仙堂」では、西洋医学的治療の効果をより発揮できるように、漢方薬をご提案いたします。さらに、お客様に寄り添ったセルフケア(養生法)もお伝えさせていただいております。

店舗でのご相談だけでなく、「Web漢方相談(メール相談)」や「電話相談」も行っていますので、一人で悩まずにこうした相談窓口を利用して、専門家に相談してみては如何でしょうか。

自分に効く漢方と出会いたい、お手頃価格で不調を改善したい、という方におすすめです。

 

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〈この記事を書いた人〉

八仙堂(漢方相談員、薬剤師)堺谷 弥幸

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