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疾患別養生法

2022.09.10
疾患別養生法

季節の変わり目の体調管理

夏場の暑さからの大きな気圧変化で体調が崩れがちな方が増えてきています。

この夏から秋への変わり目を少しでも元気に過ごせるように、この時期の体調管理にお役立てください。

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◆◆ 夏バテの原因 ◆◆

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★☆★外気の暑さ★☆★

夏の暑さは心臓にかなり負担がかかった状態になります。心臓が疲労することで様々な体調不良を引き起こします。例えば、消化酵素の効力が低下し、栄養の吸収が悪くなり食欲不振を起します。さらに精神的にも不安定になりやすいと考えられていますので、情緒不安定になったり、イライラしたり、夢をたくさんみるという症状なども出てきます。

 

★☆★汗のかきすぎ★☆★

体がスムーズに活動しやすい体温は36~37℃ですが、暑さで体温が上昇すると汗をかいて体温を下げる働きが発動されます。

ところが過剰に汗をかきすぎるとミネラルや水分不足で疲れてしまい、食欲がなくなり十分な栄養が摂取できず疲労感や脱力感が生じるという夏バテ症状が起こり易くなります。

さらに、汗をかき過ぎることで、血液中のミネラルや水分不足になって血の巡りが悪くなると、胃や心臓などの内臓器官の働きも低下するだけでなく情緒不安定も起こってきます。炎天下での運動や作業での発汗過多は要注意です。

 

★☆★水分の過剰摂取★☆★

暑い室外から帰宅した時や、多量に汗をかいた時は、ついつい必要以上に冷たい水分を摂取しがちです。

水分によって胃酸が薄まると消化機能が低下し、食欲がなくなったり消化不良を起こします。また胃腸が冷やされてお腹を下すこともありますので冷たい飲み物は取り過ぎないように。もちろんアイスクリームやカキ氷なども食べ過ぎないように気をつけましょう。

 

★☆★室内の空調★☆★

暑くて寝苦しい夜に熱中症の心配から、一晩中冷房をつけたり、扇風機の風にあたっていると、翌朝、身体がとてもだるくなることが多いです。

暑い時はどうしても空調に頼りがちになり、コロナ感染予防も相まって、外気にあまり触れない生活になっています。屋外と屋内の激しい温度差のために体調を崩す人が増えているのは最近の夏バテの新たな原因になっています。

これは、通常暑ければ汗をかいて体温調節をするという自律神経の働きが、暑さを感じずに快適な室温で体を甘やかした結果、正常に機能できなくなって体調を崩してしまっているのです。

 

★☆★睡眠不足★☆★

冷房や扇風機がないと暑くて眠れずに目が覚めてしまう・・・。こんな悪循環で、夏は睡眠不足になる方も多いと思います。

睡眠不足だと日中疲れ易くてだるい・・・。睡眠不足が体力低下につながり、生活のリズムまでも乱れさせる原因になり、その結果、夏バテを起こしてしまいます。

 

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◆◆ 対策方法 ◆◆

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ちょっと最近疲れてるな、夏バテ気味だなという時は軽く考えずにきちんとした対策やケアをしてリズムある生活習慣をおくることを心がけましょう。

 

★☆★体に良い空調管理★☆★

これからの時期は冷房は外気との温度差を3度以下に保ってください。職場などで簡単に温度を変えられない場合でも衣類を1枚余分に羽織るなどを心がけてください。

これからの時期は朝方に温度が下がるので、タイマーを利用して一晩中エアコンをつけておくのは控えてください。またパジャマは薄手でも良いので長そでやズボンなどで肌が露出しないものを選んで下さい。

冷房や扇風機の風に長時間あたることは控えて、できるだけ自然の風を通すように心がけてください。

 

★☆★脳疲労と起立性調節障害★☆★

ゲームや動画などで夜更かしをしていると脳疲労が解消できずに、朝起きられない方が増えています。就寝1時間前にはスマホは充電器に置いて充分な睡眠が取れるように心がけてください。

 

★☆★質の良い睡眠★☆★

疲れていてもシャワーだけで済まさず、ぬるめのお風呂にゆっくり入って心と身体をリラックスさせると質の良い睡眠が得られます。体温が0.5~1度程度上がる入浴が一番効果的です。また、寝付けない時には全身に力を入れてから脱力するという自衛隊で行っている方法も効果的です。ぜひ試してみてください。

 

★☆★食べて調整★☆★

発汗し過ぎた時は、ぶどう、バナナ、メロン、キーウィ、トマトなどは、汗と一緒に出てしまう【カリウム】をたくさん含んでいるので適度に摂ることはおすすめです。

発汗が充分できずに体内に熱がこもっている場合は、枝豆、きゅうり、すいか、トウガン、トマト、ナス、ゴーヤなどが火照りを取って水分バランスを整えてくれます。

ただし、食べ過ぎると体が冷えてお腹を下して体力を消耗させることもありますので適度に食べてください。

 

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