八仙堂薬局

漢方相談のご予約・お問い合わせはお気軽に!

漢方健康ブログ

2022.06.10
漢方健康ブログ

季節の変わり目の不調を放っておくと慢性化?! ~6月病について薬剤師が解説~

「最近、気持ちの浮き沈みが激しく、疲れを感じやすくなった」

「少しのことでイライラしやすくなって、ひとつのことに集中できない」

「睡眠途中で目覚めたり、頭痛や耳鳴りが気になるようになった」

このようなお悩みをお持ちではありませんか?

 

6月に入り、4月からの進学や就職・引っ越しなどのイベントがあった方も、その環境変化にだいぶ慣れてきた頃なのではないでしょうか。

しかし、この時期だからこそ、からだの不調やメンタルの不調を感じられている方は多くいらっしゃいます。お心当たりのある方は、知らぬ間に「6月病」にかかっているかもしれません。

そこで今回は、意外と甘く見てはいけない「6月病」について詳しくご紹介します。

 

1. 6月病の原因やメカニズムとは?

6月病の原因の大半は、4月からの環境の変化に伴う場合が非常に多いとされています。

 

4月(春先)は、入学や就職・異動・転勤・引っ越しなど、さまざまなイベントがある時期です。この生活環境の変化に順応しようと、私たちのからだや心には自然と負担がかかります。さらに、この時期は、気温変動や気圧変動によって自律神経が乱れやすく、メンタルの不調を招きやすいといわれています。

 

そして5月に入ると、ゴールデンウィークという長いお休みがあるため、環境に適応しようと頑張ってきたからだが一気にオフモードに。

これによって、緊張による溜まっていた精神的な疲れがどっと出てきて、心身のバランスが崩れやすくなります。その結果、「無気力」「喪失感」「空虚感」状態に陥ってしまう人が増えてきます。

この段階で対策や予防ができていないと、不調がだらだら長引いてこじらせた状態に陥ります。これが、一種の適応障害ともいわれる「6月病」なのです。

 

とくに、6月は梅雨時期でもあるため、「湿気」や「天候による寒暖差」にからだがついていかず、不調が悪化しやすいと考えられています。

 

2. 6月病の症状とは?

6月病の症状は、からだと心に不調をもたらし、普段の生活にも悪影響を及ぼすことがあります。

 

〈からだの不調〉

・睡眠の質が悪くなる

・からだがだるく、寝ても疲れがとれない

・食欲がわかない

・めまいや頭痛の頻度が増える

・肩がこりやすい

・下痢や便秘を繰り返す

・吐き気や腹痛がつらい

・動悸や息苦しさを感じる

 

〈心の不調〉

・気持ちの浮き沈み

・急に泣きそうになる

・不安と焦りがある

・無性にイライラする

・やる気が出ない

・何事にも面倒になる

・他のことが気になり、集中力が低下する

 

上記のようなからだや心の不調は、生活面にも支障をきたしかねません。

(例)

・集中力の低下により仕事に支障が出始める

・やるべきことを先延ばしになる

・人付き合いが悪くなる

・気持ちがふさぎ込み、家から出るのが嫌になる

・タバコやお酒に頼ってしまい、余計に悪循環が生じる

 

3. 6月病にかかりやすい人とは? タイプチェックで予防対策!

6月病は、うつ病の入り口ともいわれるほど甘く見てはいけない状態です。

以下に、6月病にかかりやすいタイプを「性格面・生活習慣」に分けて示します。

自分がいくつ当てはまるかチェックして、予防・対策をしていきましょう。

 

〈性格面〉

・なにごとにも真面目に取り組む

・几帳面な性格

・「~すべき」と言いがち

・何かに取り組むときは、完璧にこなしたい

・ミスをしたときに自分を責めやすい

・ちょっとしたことで自信を失いやすい

 

〈生活習慣〉

・冷たい飲食物を好んで摂っている

・疲れると甘い物を食べてしまう

・間食が多い

・ジャンクフードを好む

・からだを動かすことがが嫌い

・デスクワークが多い

・パソコンやスマホをいじる時間が多い

・お風呂に入るときはシャワーで済ませている

 

4. 日頃からできる「6月病」にかかりにくい体づくり

「病は気から」という言葉もあるように、なんとなく調子が悪い状態を放っておくと、天気など他の要因も重なって、6月病になりかねません。

ご自分に合った予防・対策をすることで、快適に毎日を過ごすことを手に入れることができます。

 

今回ご紹介した「6月病」にならないためには、日頃のセルフケアに加え漢方薬で内側からもアプローチすることをおすすめします

 中医学の治療方針としては、現在生じている不快な症状に対する「標治」と、体質の根本を治す「本治」のふたつがあります。

体質や原因などタイプに応じた漢方薬を用いることで、からだや心の不調を緩和し、さらに再発予防することも可能です。

 

漢方薬は、その人に最適な生薬の組み合わせでないと効果がないだけではなく、副作用が起こる場合もあります。大切なのは、自分に合った漢方薬を選ぶことです。

「八仙堂」では、西洋医学的治療の効果をより発揮できるように、漢方薬を選びご提案いたします。さらに、お客様に寄り添ったセルフケア(養生法)もお伝えさせていただいております。

店舗でのご相談だけでなく、「Web漢方相談(メール相談)」や「電話相談」も行っていますので、こうした相談窓口を利用して、専門家に相談してみるといいでしょう。

自分に効く漢方と出会いたい、お手頃価格で不調を改善したい、という方におすすめです。

 

八仙堂HP:https://www.hassendou.com/

Webメール相談はこちら:https://ssl.form-mailer.jp/fms/e76d9c50312236

 

 

 

〈この記事を書いた人〉

八仙堂(漢方相談員、薬剤師)堺谷 弥幸

お客様のお悩みやご相談に、誠心誠意お答えいたします。

些細なことでもお気軽にお問い合わせください。

ご予約・お問い合わせはお気軽に