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肩の痛み

Q.先日来、急に左肩が上がらなくなってしまいました。腕を上げたり体をひねったりすると肩が痛みます。
痛みで夜の寝返りもできません。同じような経験をした人の話から五十肩だと思います。改善する運動をすすめられましたが、
漢方薬も有効だという話も聞きましたので同時に試してみたいと思っています。
五十肩の痛みに効く薬はあるのでしょうか。(54歳 女性)
A.骨折や風邪ウイルスなどが原因して起こる激痛ではなく、日頃から運動不足で動かす機会が少なくなって
固まってしまった肩関節に負担のかかる運動をして、肩関節の周囲に炎症が起こることが五十肩の原因です。
医学的には「肩関節周囲炎」と呼ばれ、数ヶ月から数年の中で自然に治ってきますが、
つらい症状を長引かせないために適切な対処が必要です。
始めは痛みやシビレなどを感じることから始まり、徐々に拘縮して腕が上がらなくなり、生活にも支障が出始めます。さらに炎症が悪化した場合には、夜も眠れないほどの痛みを感じることも少なくありません。夜の痛みは虫歯が疼くような痛みと言われ、この辛い痛みが何日も続くのですから精神的にも大変な苦痛です。
漢方で考える五十肩の治療は、急性の痛みには炎症を抑える清熱効果があるものが多く、慢性化した痛みには肩関節の可動域を広げるために血液循環を改善する効果のある処方を使います。
痛みの程度を急性期と慢性期に分けて使用する代表的な処方をご紹介いたします。(表参照)
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主な症状 |
対処法 |
| 急性期 |
肩の違和感。腕を上げると痛む。痛くて腕が後ろに回らない。夜になると歯痛のようにズキズキと痛んで眠れない。 |
炎症が起こっている際は、安静を心がけて冷シップや消炎剤の服用を。
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⇒越婢加朮湯・独活葛根湯・葛根湯加朮附湯・桂芍知母湯 など |
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| 慢性期 |
炎症はとれてきて、動かさなければ痛みは軽度。関節の可動域が制限されて日常生活に支障が出てしまう。 |
血液循環を良好に保ちながら、可動域を広げる運動療法や温熱療法を。
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| ⇒血府逐瘀湯・疎経活血湯・治打撲一方・二朮湯・大防風湯 など |
| その他、関節の動きを滑らかにするグルコサミン、炎症を緩和する食用アリ、血液循環を円滑にする水蛭(ヒル)なども有効な方法です。 |
今回のご相談では、急性期で拘縮が始まっているような状況ですので、体質や症状を詳しくお伺いした中で、痛みの軽減と炎症の改善の両面を兼ね備えた漢方薬の服用をお薦めします。
なお、慢性化した痛みの改善の場合、原因も複雑になっていることが多いために単一的な処方だけでは対応できない場合が多いので、症状が似ているからと言って自己判断で漢方薬を服用することはせずに、八仙堂漢方薬局または漢方薬に精通した薬剤師・医師にご相談されてから服用するようにしてください。
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